Raspberry Pi3 Model B購入&初期設定
botを回すスペースがなくなってきたので、Raspberry Piを買いました。
0.必要だったものとか
Raspberry Pi3 Model B ボード&ケースセット 3ple Decker対応 (Element14版, Clear)-Physical Computing Lab(5,780円)
本体+ケースなど。
とりあえずケースがあれば十分です。
東芝 Toshiba 超高速U3 4K対応 microSDHC 32GB(1,780円)
microSDカード。
おすすめ商品によく出てくるTranscend製品は、相性が悪いらしいのでパス。
いざというときに見つからないSDカードのアダプタ付き。
GCF318S-0530(1,980円)
5V 3AのACアダプタ。安定して運用するために必須。
その他
USB接続のキーボードとマウス
HDMIケーブル
HDMI接続に対応したモニタ
言うまでもなく、OSファイル作成のためにPCが必要です。
SDカードスロットがない端末ですと、カードリーダーが別途必要になります。
導入からリモート操作までMacbook Pro(OS X 10.11.6 El Capitan)で行っています。
1.SDカードのフォーマット
SDカードを接続し、「ディスクユーティリティ」を起動。
フォーマットタイプはMS-DOS(FAT)を選択。
「消去」でフォーマットし、「アンマウント」でマウントを解除しておきます。
2.OSファイルのダウンロード&展開
OSをインストール。
raspbianが有名みたいなので、早速ダウンロードしました。
https://www.raspberrypi.org/downloads/raspbian/
フルバージョンと、デスクトップや多くのアプリケーションが省かれたlite版があります。
lite版で十分な気もしますが、せっかくなのでフルバージョンをダウンロードしています。
ドチャクソ時間がかかるので、気長に待ちます。
ダウンロードしたzipファイルのファイル名(拡張子含めて)をコピー。
ユーザーフォルダにzipファイルを移動し、tar -xfコマンドで展開。
ファイル名はさっきコピーしたものをそのまま貼ります。
「2017-01-11-raspbian-jessie.img」が生成されると思います。
3.SDカードへ書き込み
diskutil listコマンドで、SDカードのパスを確認。
/dev/disk2 がそれみたいです。
先ほど解凍して出てきたimgのファイル名を(拡張子含めて」コピー。
「dd」コマンドで、SDカードにimgファイルを書き込み。
「bs=1m」はブロックサイズの指定、「if=2017-01-11-raspbian-jessie.img」は先ほど解凍したファイル名、
「of=/dev/disk2」は「diskutil list」で調べたパスを表します。
disk2で書き込んだので40分ぐらい待たされました。
パスは間違えないように注意してください。
これでインストール完了。
4.raspberry piの起動&初期設定
raspberry piにマウスとキーボード、HDMIケーブルを接続。
インストールしたSDカードを挿して、ACアダプタを接続すれば起動します。
少し時間がかかりますが、画面が映れば成功。
画面が映らない場合は、電源を抜いてSDカードを挿し直します。
画面が映らず、赤ランプしか点灯していない場合は、インストールに失敗しています。
これからのコマンド操作は、特に記載がない限りraspberry piで行います。
起動したらまず、パッケージを更新しておきます。
左上にターミナルなアイコンがあるので、すぐにわかるかと思います。
$ sudo apt-get upgrade
5.ssh接続
SSHはリモート接続でよく用いられるプロトコルです。
Raspbianは昨年11月のアップデートより、sshの設定がデフォルトで無効になりました。
bootフォルダに「ssh」という空ファイルを作成してから起動すれば、以降sshが常時有効になるそうです。
bootフォルダはルートにあります。
と入力。
ルートの「boot」ディレクトリにsshという空ファイルが作成されます。
そのまま再起動し、「パスワードが初期状態のままです」という感じの警告が表示されれば導入完了。
これってわざわざマウスキーボードとか繋がなくても、PCであらかじめ追加しとけばいいんじゃないかな…と思っていますが試していません。
次にipを設定しましょう。
を入力。
初接続で警告が出るので、Yesを選択で完了。
以降、macで上記のsshコマンドを使用すれば、raspberry piの遠隔操作ができます。
6.VNC接続
GUI操作がしたくて画面を見たくなることがあると思うので、
VNC(Virtual Network Computing)を用いて、macのfinderからraspberry piの画面を表示できるようにします。
tightvncserverを用います。
インストールが終わったら起動します。
初回起動時はパスワードの設定をします。(アクセスするときに必要)
もう一回起動し、以下のような表示になれば成功です。
New 'X' desktop is raspberrypi:1
Starting applications specified in /home/pi/.vnc/xstartup
Log file is /home/pi/.vnc/raspberrypi:1.log
MacのFinderを開き、command+kを押して「サーバへ接続」画面を開きます。
アドレスに「vnc://さっき調べたipアドレス:5901」を入力し、「接続」を押します。
パスワードを入力し、無事に表示されれば成功です。
もう一度tightvncserverを実行すると、2つめの画面が表示できるようになります。
New 'X' desktop is raspberrypi:2
Starting applications specified in /home/pi/.vnc/xstartup
Log file is /home/pi/.vnc/raspberrypi:2.log
アドレスはさっき「:5901」だったのが1増えて「:5902」になります。
複数の画面展開もできると思います。
画面を消すには「-kill」オプションを使います。
「:2」で2つ目の画面が消せます。
7.sambaの導入
このままではファイルのやりとりが非常に面倒なので、sambaを用いてmacのfinderから開けるようにします。
まずはsambaをインストールします。
nanoで「/etc/samba/smb.conf」を編集します。
ファイルの最後に以下を追記します。
path = /
read only = No
guest ok = No
force user = pi
command+o→Enterで上書き保存した後、command+xで終了できます。
次に、ユーザーを追加します。
パスワードの設定をすれば、piとしてログインできるようになります。
あとはvncと同じです。
Finderからcommand+kを押して、アドレスに「smb://IPアドレス」を入力。
先ほど設定したユーザー名(pi)とパスワードを入力すれば、入れるようになります。
気軽にrootに繋げちゃうのも問題だと思うので、
smb.confで追記した「path」を「/home/pi」にした方がいいかもです。
8.IPアドレスの固定
再起動時でも同じIPアドレスで接続できるようにします。
nanoで「/etc/dhcpcd.conf」ファイルを編集します。
ファイルの最後に以下を追記します。
static ip_address=192.168.0.0 ←ifconfgで調べたIPアドレス
static routers=192.168.0.0 ←ルーターのIPアドレス
static domain_name_servers=192.168.0.0 ←DNSアドレス
IPアドレスはMac環境設定の「ネットワーク」→「詳細」から確認できます。
これでようやく遊べるようになりました。