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ジーナちゃん専門ブログ

INSIDE

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『INSIDE』クリア。
プレイ時間は4時間。

LIMBO』はパズルが「死んで覚えてちょ」みたいな死にゲーありきで、まるで死ぬことを想定しているような演出の下品な見せ方に、どうなの?と思いながらプレイしていましたが、今回はクリアまで楽しくいけました。

「考察」と言う楽しみ方はゲームを深く理解するために必要ですが、ゲーム外の知識と結び付けられることで、ゲームそのものから遠ざかる危険性もあります。
その危険性を回避したいのならば、舞台からゲームを構築するのではなく、ゲームをさせるために舞台を構築する必要があります。
開発側がプレイヤーを誘導するような仕掛けができてしまう時もありますが、世界観と一致さえすれば気になりません。(水中の敵を引きつけるために、あたかもそうさせるような鎖を設置している箇所など)
むしろ世界観と仕掛けが一致することで、余計な知識に依存しない、自身のゲームプレイと結びついた「考察」に漬かることができるのではないかと思います。
ショッキングな結末(2種類ある)に目が向きがちな本作ですが、遊んで楽しい仕掛けが詰まっているのにも注目したいところです。

LIMBO』は、含みのある世界観と、回転ノコギリが迫ってくるような舞台設計が分離していたように思えます。
その曖昧なバランスは、独特の雰囲気に浸ることはできますが、ゲーム自体が死にゲーの域を脱することができませんでした。
『INSIDE』が単なる考察ゲーにとどまらぬ豊かな面白さを発揮しており、死に方しか思い出せないゲームから進化しているのは確かです。